猪の頭オートキャンプ場

行った日
2015年8月
朝霧高原にありながら富士山が見えないキャンプ場。というのも含め、ここは「語ることが多い」キャンプ場であると思う。
富士宮方面からは国道139号の田貫湖近辺を過ぎたあたりで富士山に背を向けるように左折し、集落の中を看板に従いうねうね進むと、急に林間に入り、薄暗く道幅も車がすれ違えないほど狭くなる。どきどきわくわくしながら5分程度でキャンプ場に到着という演出は、非日常感を感じるには悪くない。
しかしながら場内の通路は、車2台が余裕ですれ違うことができるほど広々としている。これがこのキャンプ場のストロングポイントの一つだと思う。キャンプ場を散策すると規模に比べ全体が広々と感じる。サイトは狭いが混んでいる時期でも難民キャンプ状態にならない(と思う)。まっすぐに伸びた木々の間から空を感じられる。林間サイトなのに開放感がある。子どもが走り回れる。こういった長所を、通路の広さが生み出している。

テントとタープを張ったらいっぱいいっぱいという狭さ(車はサイト内には入れず通路に横付け)は一家族だと設営に苦労するかもしれないが、3家族ぐらいのグルキャンなら工夫して解決できるのではないか。場所によってはサイトを木で区切ってプライベートを保つ作りが裏目に出る感があるが、グルキャン用のサイトもあるのでそちらを指定すればいい。ちなみに今回は4グループで行って、1グループが借りたバンガロー前にタープを張った。雨キャンプは誰かにバンガローを借りてもらうと、いろいろ楽でよい。
それから川遊びも含め、アクティビティも充実。流しそうめん、釣り掘り、そして魚のつかみ取りは、既に池に泳いでいる魚を捕まえた分だけお金を払えばいいというシステム。実はキャンプ場ではなかなかないパターンだ。
設備だが、水回りはきれいでお湯も出る、トイレはウォシュレット付きで、個室の上に網を張って虫が入ってこない工夫をしている。電源もあればお風呂もあるという中々な高規格。
で、ユニークなのはお風呂のシステム。お風呂自体は無料だが、洗い場のシャワーがコイン式で、浴室内に「体を洗ってから湯船に入れ」「浴槽のお湯を汲み出して使うのは禁止」としつこいくらい書いてあり*、結局有料。100円持って浴室に入り、2分間をうまく使って体を洗う必要がある。でもお湯は気持ちよかったし、コインシャワー式もそんなに苦ではなく、むしろカランがすぐ空いて良かった。
*文言はこの通りではなく、もう少し丁寧だったと思います。

アクティビティ:川、ただし場内の奥のほうに行かねばならず、ちょっと不便。他には流しそうめん、それから魚のつかみ取りは、専用の池で好きなときに出来て、1匹250円で。僕らが使ったサイトには遊ぶには不便な小川が流れているのみ。小さい子供用の遊具もところどころにあり
地面:土。水はけがいいとの噂だったが、今回はそれはあまり感じられなかった。
トイレ:洋式、ウォシュレットつき、清潔度 ○
水場:清潔度○。お湯も出る。
ゴミ:捨てられる
お風呂、シャワー:無料の露天風呂あり、ただし洗い場のシャワーは有料で2分100円。
バンガロー:あり
グルキャン:制限はない。
東京からのアプローチ:2時間半。最後のアプローチで、道幅が急に狭くなるので要注意。
買い物:新富士ICを降りてマックスバリュ富士宮宮原店などいくつかある。そこからキャンプ場まで30分かからない程度。
良いところ:通路が広い。設備が充実。アクティビティも良い。
おしいところ:サイトが狭い。場所によってタープを立てられないかも。

http://inokashira.ac/